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お腹の張り

お腹の張り(腹部膨満感)
について

お腹の張り,腹部膨満感お腹の張り(腹部膨満感)は、暴飲暴食や早食い、炭酸飲料の摂取、便秘などが原因で消化管内にガスが溜まることでよく起こります。しかし、これらの理由だけでなく、疾患が隠れていることもあるため、注意が必要です。場合によっては、ガスではなく腹水と呼ばれる体内の液体の蓄積が膨満感を引き起こすこともあります。
特に、腹痛が激しい、息が苦しくなる、普段と違う強い張りを感じるなどの症状が突然現れた場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。さらに、むくみや尿の減少が見られる場合や、膨満感が続いているときには、当院の消化器内科へご相談ください。
また、便秘やげっぷの増加、食後すぐにお腹が張る(早期膨満感)、夜間に腹部の膨張で目が覚めるといった症状が続く場合にもご注意ください。これらの症状でお悩みの方は、原因を調べるためにも一度当院までご相談ください。

お腹が張る原因

腹部膨満感は、日々の生活習慣によって引き起こされることが多い症状です。食事の方法や運動の頻度、さらには生活全体のバランスが影響を与えます。
次に、主な原因について詳しくご紹介します。

食べ方

食事中や会話をしているとき、私たちは気づかぬうちに空気を飲み込んでいます。特に、早食いや一度に大量の食事を摂る習慣がある方は、食べ物と一緒に空気を飲み込むことが多くなります。また、食事中に会話をすることでも空気を飲み込むことがあります。
飲み込んだ空気は胃に蓄積され、腹部膨満感や頻繁なげっぷの原因となります。さらに、炭酸飲料を過剰に摂取すると、同じような症状を引き起こす原因となることがあります。

肉類やにんにく

肉類を過剰摂取した場合、消化が小腸で完了せず、残った成分が大腸で分解されることになります。この際、肉に含まれるタンパク質が腸内の有害な細菌(ウェルシュ菌など)によって分解されると、アンモニアや二酸化硫黄、硫化水素といった臭いを発生させる物質が生まれ、強烈な臭気を放つガスが生成されます。さらに、にんにくなどの食材も同じく、悪臭を伴うガスを作り出す原因となります。

運動不足

運動不足は腸の働きに大きな影響を与え、特にデスクワークが多いと、腸の動きが鈍くなることがあります。これが原因で、腸内にガスが溜まっていきます。日常的に適度な運動を行うことで、腸の蠕動運動が活発になり、ガスの排出が促されます。例えば、毎日30分ほどのウォーキングを行うだけでも、腸の動きが改善されます。加えてお腹のストレッチを取り入れることで、さらに排出効果を高めることができます。

便秘

便秘によって便が腸内に長時間滞留することが、膨満感を引き起こす原因となります。便が溜まることで、腸内でガスが発生し、さらに膨満感が強まることもあります。また、便秘が長引くと、硬くなった便が肛門を傷つけ、その結果として痔を引き起こすことがあります。痔の痛みが便秘を悪化させ、悪循環に陥ることも少なくありません。このような状態を放置せず、再発を防ぐためにも、ぜひ当院にご相談ください。

便秘

お腹の張りを伴う病気

お腹の張りは、生活習慣を見直すことで軽減されることが多いですが、長期間続く場合は、何らかの疾患が影響している可能性があります。膨満感を引き起こす代表的な疾患には、次のようなものが挙げられます。

腸閉塞

腸閉塞は、腸内の一部が塞がり、消化物や便、ガスが排出できない状態です。この状態は、腸の運動機能の低下や手術後の癒着、血流障害、さらには腫瘍などによって引き起こされることがあります。
主な症状として、強い膨満感や激しい腹痛、嘔吐などが見られます。加えて、様々な合併症を引き起こす可能性があり、早期の治療が求められます。該当する症状がある場合は、早めに当院までご相談ください。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、器質的な疾患が見当たらないにもかかわらず、腹痛に伴って便秘や下痢、さらには便秘と下痢を繰り返すといった症状が続く疾患です。加えて、膨満感やおならの増加といった症状も現れることがあります。
この疾患の主な原因として、ストレスや緊張といった心因的な要素が深く関与しています。これらの症状が続く場合は、当院までご相談ください。

過敏性腸症候群

呑気症

呑気症は、無意識に大量の空気を飲み込んでしまう状態で、緊張や早食い、また唾を飲み込む癖がある人に多く見られます。飲み込んだ空気が消化管壁で十分に吸収されず、結果として膨満感、げっぷやおならの増加などの症状が現れます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸などの胃の内容物が食道に逆流し、食道の粘膜を刺激して炎症を引き起こす疾患です。主な症状には胸焼けやみぞおちの痛み、呑酸(酸っぱいげっぷ)、げっぷなどがあり、膨満感を覚えることもあります。再発リスクが高い病気であり、放置していると食道粘膜が変化してパレット食道を引き起こし、最終的には食道がんに繋がる恐れがあります。

逆流性食道炎

急性胃腸炎

急性胃炎は、胃の粘膜に急激な炎症が生じる状態です。主な症状には胃痛、腹痛、吐き気・嘔吐、下痢などがあり、さらに腹部膨満感や食欲不振、発熱などの症状を示すことがあります。ウイルスや細菌の感染が原因の場合が多いですが、お薬の副作用など、他の要因が引き金となることもあります。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、胃もたれやみぞおちの痛み、膨満感、早期膨満感、吐き気など、胃の不快な症状が現れるものの、検査を行っても粘膜の炎症や潰瘍などの器質的な異常が発見されない疾患です。主な原因には、ストレスや過労、ピロリ菌の感染などが挙げられています。こうした症状にお悩みの場合、一度当院にご相談ください。

機能性ディスペプシア

腹部の腫瘍

胃がん、大腸がん、膵臓がんなどが進行するにつれて、腹部の膨張感を感じることが増えてきます。女性の場合、子宮筋腫や卵巣腫瘍がその原因となることもあります。これらの病気の早期発見には、定期的な健康診断や内視鏡検査が有効です。消化器や骨盤内臓器の状態を定期的にチェックし、健康を保つよう心がけましょう。

上腸間膜動脈症候群

無理なダイエットや急激な体重減少は、十二指腸と動脈の間にある脂肪を減少させ、そのクッション機能を失わせます。その結果、十二指腸、大動脈、上腸間膜動脈が互いに圧迫し合うことになり、腹痛や食後の胃もたれ、腹部膨満感などの症状が現れます。これらの症状は、仰向けになると悪化し、うつ伏せになると和らぐ傾向があります。

お腹の張りを和らげる方法

以下では、お腹の張りにお悩みの方に向けて、日常生活で実践できる改善策をお伝えします。なお、症状が長引くようであれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

生活習慣の改善

便秘が起きていると、腸内でガスが溜まってしまうため、改善に取り組むことが重要です。便秘解消のためには、「便意を催したらすぐにトイレに行く」「水分を適宜摂取する」「食物繊維を意識して摂取する」ことが大切です。
特に、食物繊維を豊富に含む豆類やイモ類はお勧めで、腸内フローラを整えるヨーグルトや乳酸飲料も非常に有効です。また、オリゴ糖を含んだはちみつやきな粉、インゲン、納豆、バナナなども便通改善が期待できる食材です。

バランスの良い食事と規則正しい食事

お腹の張りを和らげるためには、食事の内容と摂取方法に工夫が必要です。暴飲暴食を控え、バランスの取れた食事を規則正しく3食摂ることを心がけましょう。食事中は、ゆっくり噛んで一口の量を控えめにすることで、余計な空気を飲み込まずに済みます。
また、食事中に会話をすることで無意識に空気を飲み込んでしまうことがあるため、気を付けましょう。消化に優しい食材を選ぶことも重要で、食事の量は腹八分目を目安にしましょう。

過食や飲酒を控える

食べ過ぎは、急性胃腸炎や過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、便秘など、様々な消化器系の不調を引き起こす可能性があるため、食事量を適切に調整することが重要です。特に、肉類やニンニクなどの強い臭いを持つ食材は、過剰に摂取すると、おならの臭いが強くなることがあります。
さらに、炭酸飲料やアルコールも胃腸に負担をかけやすいため、摂取を控えることで、胃腸の健康を守ることができます。

適度な運動

運動やマッサージは腸の動きを活発にし、ガスをスムーズに排出する手助けをします。特に長時間座りっぱなしで仕事をしている方や運動不足の方は、腸の活動が低下しやすいため、積極的に体を動かすことが大切です。
軽めのウォーキングを毎日30分程度行うだけでも効果的です。また、お腹を温める半身浴は腸の血行を改善し、腸の働きを促すのでお勧めです。

ストレスを溜めない

ストレスは消化器系を含む体全体に様々な悪影響を及ぼします。特に呑気症や過敏性腸症候群など、消化系の問題を悪化させる原因となることがあります。
週末には趣味やスポーツ、旅行などを取り入れ、心身をリフレッシュする時間を持つことが重要です。リラックスできる瞬間を意識的に設け、ストレス解消に努めましょう。

お腹の張りは
消化器内科の当院へ

お腹の張りは消化器内科の当院へお腹の張りが長期間続いたり、その他の不調を感じる場合は、当院へ早めにご相談ください。特に、突然の激しい腹痛や息苦しさが現れた場合、または急激に強い膨満感が現れた場合は、深刻な疾患が原因となっている可能性があるため、早期の受診が望まれます。
また、膨満感に伴って、尿量の減少やむくみ、腹痛の頻発、食欲不振などの症状が起きている場合も、早めにご相談ください。

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