- 毎日寝起きに頭痛がする(朝に頭痛がする)
- 寝起き頭痛・朝頭痛が起こる原因疾患
- 昼間の眠気・日中の眠気
- 昼間の眠気の原因疾患
- 寝起き頭痛・朝頭痛・昼間の眠気の検査
- 寝起き頭痛・朝頭痛・昼間の眠気はご相談ください
毎日寝起きに頭痛がする
(朝に頭痛がする)
毎朝、起きた直後に頭痛を感じる場合は、単なる寝不足ではなく、別の原因が関係している可能性があります。よくある原因の1つに、脳の血流の乱れがあります。血流が滞ることで血管が拡張し、それによって神経が刺激され、痛みを引き起こします。こうした血行の問題に加え、背景に病気が潜んでいるケースもあります。
寝起き頭痛・朝頭痛が
起こる原因疾患
睡眠時無呼吸症候群
眠っている間に呼吸が何度も止まる病気で、起床時の頭痛の原因となります。当院では、この疾患の診断に向けて簡易的な検査を行っており、診断の結果、中等度以上と判定された場合には、CPAPによる治療を行っています。
脳腫瘍
脳腫瘍があると、良性・悪性を問わず、起床時に頭痛が起こることがあります。これは、睡眠中に腫瘍が脳内の圧力を高め、その影響で血管や髄膜が引っ張られることによって生じると考えられています。痛みは朝が最も強く、時間の経過とともに軽減し、午前中には落ち着く傾向があります。さらに、視野の欠けや視力の低下、吐き気や嘔吐、めまい、手足の麻痺、痺れ、失語などの症状を伴うこともあります。
片頭痛・筋緊張型頭痛
朝起きたときに感じる片頭痛は、睡眠中に脳の血管が拡張し、血流が増えることで脈拍が強まり、神経が刺激されて起こります。一方、首や肩周囲の筋肉がこわばることで起こる筋緊張型頭痛は、就寝中の姿勢の悪さや寝すぎ、肩こりなどが誘因になります。
自律神経障害
自律神経障害は、呼吸や消化などを管理する自律神経が乱れることで、様々な不調が現れる状態です。動悸やめまい、消化不良などの症状が見られ、ストレスや基礎疾患が影響している場合もあります。
昼間の眠気・日中の眠気
夜更かしをした翌日に眠くなるのはよくあることですが、十分な睡眠を取ったにもかかわらず、日中に強い眠気が続く場合は、何らかの睡眠障害が関係している可能性があります。近年では、不眠症をはじめとする睡眠に関するトラブルに悩む方が増加傾向にあります。
昼間の眠気の原因疾患
睡眠時無呼吸症候群
夜間に呼吸が何度も止まることで眠りが妨げられ、朝の目覚めがすっきりしなかったり、日中に強い眠気を感じたりするのが特徴です。原因としては、肥満による首周りの脂肪の蓄積、扁桃腺・アデノイドの肥大、舌が大きいこと、顎の小ささや後退などが挙げられます。放置すると、高血圧や脳卒中、狭心症・心筋梗塞などの深刻な病気に繋がる恐れがあります。
ナルコレプシー、特発性過眠症
ナルコレプシーは、夜間に十分な睡眠を取っていても、日中に突然強い眠気に襲われる過眠症の一種です。1日に何度も眠り込んでしまうほか、入眠時の幻覚や金縛り(睡眠麻痺)などの症状を伴うこともあります。
一方、特発性過眠症も過眠症の一種で、慢性的な眠気が日中に続くのが特徴です。眠気に加えて強いだるさを感じることが多く、仕事や勉強に集中できなくなることがあります。
これらの病気は、外からは怠けているように見えてしまうこともあり、理解されにくく、悩みを抱える方も多いです。
反復性過眠症
反復性過眠症は、稀な睡眠障害の一種で、特に10代の男性に好発します。年に1回以上、3〜5週間にわたって極度の眠気が続き、1日あたりの睡眠時間が16時間を超えることもあります。この期間中は、日常生活を通常通り送るのが難しくなります。
原因ははっきりと分かっておらず、確立された治療法も存在しません。多くの場合は時間の経過とともに自然に回復していくとされていますが、寛解するまでに平均して14年かかると言われています。
うつ病
うつ病では、気分の落ち込みや不安、イライラ、物事への興味や関心の喪失といった精神的な不調に加え、不眠や食欲の低下、疲労感、動悸、息苦しさなどの身体症状が現れます。これらの症状がほぼ1日中続くのが特徴で、これまでのような日常生活を送るのが難しくなることも多いです。
うつ病は特別な病気ではなく、日常の環境の中で誰にでも起こり得る疾患です。
月経前症候群(PMS)
月経前症候群(PMS)とは、生理が始まる数日前から心や体に様々な不調が現れ、生理が始まると自然に症状が軽くなる、周期的な症状です。原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンの変動が深く関与していると言われています。
身体面では、頭痛や腹痛、腰痛、乳房の張り、むくみ、めまい、食欲の異常(過食・食欲不振)などが見られます。精神面では、イライラや落ち込み、不安感、不眠、日中の強い眠気などの症状が現れます。
寝起き頭痛・朝頭痛・
昼間の眠気の検査
起床時の頭痛や朝の重だるさ、日中の強い眠気が続く場合、睡眠時無呼吸症候群が原因となっていることがあります。当院では、まず丁寧に症状をお聞きし、必要と判断された場合には簡易検査を実施しています。
寝起き頭痛・朝頭痛・
昼間の眠気はご相談ください
寝起きの頭痛や日中の強い眠気が続くと、日常生活に支障をきたし、生活の質(QOL)も低下してしまいます。特に、注意力の低下による運転中の事故など、思わぬ危険を招くこともあります。気になる症状が続く場合は、浜松市の「あいざわ循環器内科・内視鏡・肛門クリニック」までお気軽にご相談ください。